関原の森のつぶやき
第二回
関原の森のかくれた施設名
関原の森の施設は、3つの建物、愛恵まちづくり記念館、
まちづくり工房館と本木関原住区センターの建物群と
それを囲むような園路と中央の広場によって形成されています。
これらの建物ではない園路や広場にも名前がついています。
今回はこの名称についてご紹介します。
「光の広場」
皆さんが最も多く利用している広場、名称は「光の広場」です。
知らない方が多いと思いますが、
この広場はまちづくり工房館の敷地の一部です。
広場の中心には、しいの木が植えられていますが、
ずっと昔、愛恵学園が開設された当時から同じ位置に植えられています。
その後、戦争を経て現在に至っていますが、位置は変わっていません。
平成元年頃の愛の家としいの木の枝(左側の緑)が見える。
しいの木は残念ながら二代目となりましたが、
相変わらず関原の森のシンボルとなっています。
愛恵まちづくり記念館(愛の家)は、
かつては、しいの木にもっと近い位置に建っていました。
広場を確保するために北側にひき家して、改修しました。
だから以前より前庭が広くなっています。
そして以前あった園舎の「光の家」の名前を残すとともに
光あふれる広場という意味で光の広場と名付けました。
航空写真でこの広場を見ると、
しいの木を中心に円が広がるように舗装がされています。
しいの木や広場を中心に、コミュニティやまちづくりの活動が、
ここからまち中へ広がるようにとの願いを込めた舗装になっています。
恵(めぐみ)の小径
恵(めぐみ)の小径は、まちづくり工房館の東側にある散策路です。
かつての愛恵学園は、うっそうとした緑が特徴でした。
その中でも色々なエピソードを持った樹木がたくさんありました。
当時の学園の園長先生によると、
その樹を植えた時の園児の思い出が色々あり、
誰々ちゃんの木と呼んでいたそうです。
特に、幼稚園でもあったことからか、果樹が多くあります。
夏みかんやレモン、柿、桃、びわの木など、
学園内の色々な所に植えられていました。
それらの果樹を、できる限り活用するために移植をしました。
それが恵の小径です。
名実ともに「恵(めぐみ)の小径」となっています。
まだまだご紹介することがありますが、
今回はここまでです。次回をお楽しみにしてください。
第一回
関原の森ができるまで
皆さん、実は関原の森は以前、幼稚園だったことを知っていますか?
もとは愛恵学園という幼稚園でした。
今から約90年前の昭和5年(1930)に、この地に誕生した社会福祉施設のその後が愛恵学園です。
愛恵学園は、この地域周辺の環境改善や生活改善に取り組んでいた社会福祉法人が設立した幼稚園です。
その愛恵学園は、福祉活動をつつけて、60年の歴史とともに1990年に閉園しました。
その後、足立区がまちづくりにこの敷地を活かすことを条件に譲り受け、この関原の森の計画づくりが進められました。
その当時愛恵学園には、様々な建物が建てられていました。
愛恵学園の中心となる建物として
「愛(あい)の家」、「恵(めぐみ)の家」、「泉(いずみ)の家」、
「光(ひかり)の家」、その他に、「うっそうとした緑」が
学園のシンボルでした。
計画は、これらの緑や建物を残し、どう活用していくかが大きなポイントでした。
当初は、愛恵学園の2つの建物、「愛の家」と「恵の家」をそのまま残せないかと、検討を進めましたが、建物の傷みが激しく、残せる建物は1棟となりました。
それが、先生たちの宿舎兼事務室であった「愛の家」と呼ばれている建物です。
今では愛恵まちづくり記念館と呼ばれている木造の建物です。
愛恵まちづくり記念館は、耐震補強を終えて少し強くなっています。
本瓦だったものが金属瓦へ変わったりしていますが、
1階では、当時と同じ間取りのままで、引き戸が取り払われて、L字型の会議室となっています。
1階平面図(当時)
2階も、やはり間取りは同じで談話室と会議室となり、当時の先生たちの個室は、準備室等に代わっています。
2階平面図(当時)
関原の森では、談話室は基本的に無料で見学、使用できます。
その他の部屋は有料使用が可能です。
初代シンボルツリー 「しいの木」です。
後ろには愛の家が建っていますが、まったく見えません。
現在のしいの木は2代目です。
愛の家です。
左側に見えるみどりが、シンボルツリーのしいの木です。
愛の家と恵の家です、渡り廊下でつながっていました。
愛の家の屋根部分を使って恵の家の2階はつながっていました。
恵の家正面です。右側には、今でも同じ位置にケヤキが残っています。
恵の家プレイルームです。
さあどうでしたか、今の関原の森ではない違った関森がみえてきませんか。
第一回目のつぶやきはここまでです。
これからも、色々な情報を「つぶやき」ます。
次回は施設の隠れた名称などについて、ご紹介します。
お楽しみにしてください。
20190824
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